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声優

池田秀一(いけだしゅういち)

概要

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エピソード

アニメデビュー当時、池田は洋画と比較してアニメのアフレコは何倍も大変と感じ、「最初で最後のアニメ出演」と決めていたという。

ギャグキャラクターを好まず、『SDガンダム』シリーズをかなり嫌々でやっていたことをよく語っている。
しかし『SDガンダムフォース』にコマンダーサザビーとして出演した際には「『SDガンダム』はあまり好きではなかった(セリフの一部に地元のなまりで卑猥な言葉が出てくるため)が、今回は楽しめた」と語っている。
また、同作品の主役を演じていた神谷浩史にアフレコ前の飲み会の席で「俺も本気でいくからお前も本気で来い!」との意気込みを語っていたとインタビューで神谷が語っている(本人は酔って言っていたため記憶にないらしい)。
かつてシャアが搭乗したサザビーがモチーフのキャラとしてシャアのパロディゼリフもいくつかあったものの、結果的にはシャアを彷彿とさせない極悪非道な悪党を演じた。

『機動戦士ガンダム』での共演が縁で戸田恵子と結婚したが、後に離婚。
現在の妻は声優の玉川砂記子。

役柄を離れた人柄は「ゆったりとしたペースの独特のテンポで話す」との評が一般的。
また酒好きで有名であり、声優同士の飲み友達は多数。
『ガンダム』や『Ζガンダム』の収録の際には、自分の出番のない日でも飲み会だけにはちゃっかりと顔を出していたという。
またGacktとはGackt出演のラジオ番組やその後の劇場版Ζガンダムを通して知り合いになり、良く杯を交わす仲だという。

著述としては「ガンダムエース」(角川書店刊)誌上にて“悩み相談”系のコラム『あなたのお悩み三倍速く解決します!』を連載中。
2006年12月に初の自伝『シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星』(ワニブックス刊 ISBN 4-8470-1700-5)が出版された。

大勢の人間の前で話すのが苦手とされる。
自伝では、「シャアのイメージで強く見られるため、そのイメージを保つために人前では愛想良く振る舞わないようにしている」と語っている。

昔は相当の辛口で、『Ζガンダム』で共演した小杉十郎太のナレーションについて、前作の永井一郎の演技を見てきてしまっただけにどうしても気に入らず、「君、病気かなんかにならないか?(降板してくれ)」と愚痴をこぼしたことがあると告白している。
なお、この件に関しては後でちゃんと本人に謝罪も行っている。

『機動戦士ガンダム』の現場では、かつての子役時代からの親しみから周りに「秀ちゃん」と呼ばれ親しまれていた。
キャスト陣の中では比較的年少者だった当時の古谷徹は、「ある日調子に乗って先輩キャストに混じり『秀ちゃん』と呼んでみたところ、『年下の君に秀ちゃん呼ばわりされる筋合いはない!』と一喝され、『ああ、この人は本当にシャアだ』と萎縮した」と後の対談で冗談めかして語っている(2005年元旦放送 アニマックス新春対談より)。

古谷徹と『クイズダービー』に出演した時のこと。
司会の大橋巨泉は古谷に「アムロは何ですか?」と尋ね、古谷は「主人公です」と答えた。
次に池田に向けて「シャアは何ですか?」と尋ねたら、池田の答えも「主人公です」。
この答えに「主人公が2人もいるわきゃない」と巨泉は大ウケ、古谷も笑いながら左肘で池田を小突いたが、当の池田は場の雰囲気を変えたにも関わらず、終始、真面目な顔のままだった。
古谷とは近年特にシャア、アムロ役の声優として関連イベントなどでの共演機会が多く、トークショーなどでも絶妙の掛け合いを見せている。
その舞台裏の和気あいあいとした様子は「ガンダムエース」誌上で漫画として描かれている。

OVA『聖闘士星矢』ではそれまで演じていた、ミロを降板することになる。
後任は関俊彦であった。
古谷との飲みの席で「池田さんごめんよ。今回は関ちゃんがミロなんだ」と告げられると「あいつはガンダム(SEED)でもシャアみたいな役やってたなあ。あいつは俺の二代目かよ!」と苦笑したという。

『無敵鋼人ダイターン3』以来、共演した鈴置洋孝とは良い飲み友達だった。
鈴置から緑茶割を伝授されたりするなど、近年になり共演する機会がなくとも酒の付き合いは長く続いた。
鈴置の死後、「自分も直にいくので待っていてくれ」と雑誌でコメントしている。

担当する役は長身のキャラクターが多いが、本人は比較的小柄である。
岡田斗司夫はOVA『哭きの竜』のアフレコの際、ガイナックスの社員から「今回のスタジオは小さい所だけれど、今日は『小さい』を意味する言葉は禁句だ」と注意されている。
なお、岡田の著書「オタクの迷い道」によれば、この時の池田の印象について「一人だけ椅子に座っている声優がおり、こんな狭い所によく椅子が入ったなと思ってよく見ると、その男は座っておらず普通に立っており、その男が池田さんだった」、「スタッフから『池田さんいた?』と聞かれたので思わず『池田さん、落ちてた』と答えた」と記述している。

また、担当するキャラクターのイメージから謹厳な性格と思われがちだが、OVA『哭きの竜』のアフレコの際には、担当した主人公竜が無口なキャラのために台詞は共演者の内海賢二と比べて非常に少なく、またその時点で映像が出来上がっておらず、声優は合図に合わせて声を当てるという有様だったため、流石に機嫌を損ねるだろうと岡田斗司夫は危惧していたが、仕事終わりに池田は岡田に対し満面の笑みを浮かべて「いやぁ、社長!こんな楽な仕事は初めてですよ!次もぜひまた!お願いします!」と気さくに握手を求めた。
岡田はこの時の事を「宮尾すすむのような台詞をシャアの声で言われた」と表現している。

飲み会の際に、携帯で泣きながら男と話している女の子を見かけ、その会話にがまんできなくなって携帯を奪い取り「俺はシャアだが、」と名乗って相手に説教を始めたことがある(『中川家ん!』(2005年2月1日毎日放送・関西ローカル)に出演した古谷徹談)。
古谷によると、池田は大の日本酒好きである。

堀内賢雄のマネージャーと酒を飲んでいたとき、「賢雄に電話しろ」という話になったのだが、堀内のマネージャーが誤って富山敬宅に電話をかけてしまった。
池田は酔っていたせいで、間違い電話だと気づかず、先輩の富山に向かって「俺だよ、池田だよ」、「なに気取った声出してるんだ」、「○○で飲んでるから、今から出て来いよ」などと敬語を用いず喋ってしまう。
これに対し富山は「割と近くね、でも明日早いから行けないの」と終始冷静だった。
池田がおかしいことに気づき、「どちら様ですか?」と質問すると「富山敬です」という答えが返ってきたので、慌てて「失礼いたしました」と謝った。
それでも富山は「行きたいんだけどね、ごめんね、今度ゆっくり飲もうよ」と優しい言葉をかけてきたという。

『ドラゴン・キングダム』の公開に合わせ、ジャッキー・チェンの吹き替えを担当している石丸博也と対談。
お互いに長年の思い出と持ち役への思い入れを語り合った。
この対談は、上映時のパンフレットに収録されている。


【池田とガンダム】
池田が参加した『機動戦士ガンダム』のオーディションは主人公アムロ・レイの声優を決めるためのものだった。
しかし、会場に置かれていた安彦良和のキャラクターデザインを見てシャア・アズナブルを気に入り、シャアの声のオーディションをさせてもらい、『ガンダム』への参加が決まったという。
池田はシャアとの出会いを「シャアに呼び止められた」と語っている。

シャアのイメージが強くなり過ぎた結果、他の役を演じる際の障害になり、損をしているという意見もある。
本人も『SDガンダムフォース』では自分の演じるキャラ(シャアの乗機のパロディキャラであったが)を「シャアじゃないよ」と強調している。
また製作者側にも池田 = シャアの印象が強いため、『ガンダム』と違う現場においても、シャアのような演技を求められる(池田の演じるキャラの中にはシャアのセリフのパロディ・引用も数多く見られる)ということもあり、以前は本人もそのことに物足りなさを覚えているような節がある言動をしていた。
しかし、近年はそうした状況も楽しむ様子を示している。

放送当時はララァと2人っきりになっている状況でララァに心を開いたり、ララァの死に涙したり取り乱したりするなどのシャアの女々しい一面がどうしても好きになれなかったと語っている。
そのせいか『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』においてアムロとシャアの最終決戦の際に、シャアがアムロに言い放った「ララァ・スンは私の母親になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!!」というセリフを言うときも、池田本人としてはしっくりこないものを感じたまま演じることとなった。
しかし、近年ではそういうシャアの人間臭い一面にも寛容になりつつある。

近年はCMやゲーム作品、劇場版『Ζガンダム』などでシャアそのものを再演する機会も多いが、その際は過去の作品での演技を振り返って参考にする事は敢えてせず、その時点の新鮮な気持ちで解釈したシャアの姿を演じると語っている。
この点は、前日までに過去の作品をリサーチし、役を作りこむというアムロ役の古谷徹とは実に好対照の関係にあるといえるだろう。
ただ池田も全く過去の作品を復習しないわけではなく、『ガンダムエース』誌上での古谷との対談の際に「ファースト(『機動戦士ガンダム』)を見返したら、僕はアムロを子供っぽく演じていた」と述べた古谷に「僕も観る機会があったのだけど、(有名なシャアのセリフどおり)シャアは若造だなと思ったよ」と返している。

2004年、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に、池田がギルバート・デュランダル役で出演する事が大きな話題となった。
池田曰く「近年『劇場版Ζガンダム』公開にまで至れたガンダム人気は『SEED』による効果が大きいと考え、若い『SEED』ファンにも過去の作品に興味を持つキッカケになれれば」という思いで同作品への参加を決めたという。

『ガンダム』のパロディ作品である『機動戦士ガンダムさん』のシャア・アズナブルの声はやらないと冗談まじりで語ったことがあるが、後に『ケロケロエース』のCMではシャアの声を担当した。

一方で、ナレーターとしてはシャアの影響を引きずる事は比較的少なく、若々しく明朗な声を披露する場合が多い。代表的なものとしては、『おもしろスポーツ再発見』(NHK BS1でスポーツ中継の早終了時等に放送される番組)、『BSプレマップ』、『おもいッきりテレビ』(「今日はなんの日」)などがある。

2010年には、『機動戦士ガンダムUC』にてシャアを思わせる容姿のフル・フロンタルの声を担当した(原作小説の作中にはフロンタルの声がライブラリのシャアの声と全く同じというセリフがすでに存在していた)。
なおアニメ化発表前に製作された小説のプロモーションムービーでは池田がナレーションを担当している。


【パロディ、引用】
『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002年)で敵組織ジャカンジャの幹部サンダール役を演じた際には、声そのものに加え武器である赦悪彗星刀(シャークすいせいとう)のネーミング(デザインモチーフである鮫(シャーク)、シャア、赤い彗星を掛けたもの)、さらに「残念だよ、サーガイン」(悪陣営の仲間を謀殺した際。
「謀殺」という状況もシャアと同じである。
ただ、次回予告では使用されたが、本編では使用されなかった)や「見せてもらおうか、地球忍者のカラクリの性能とやらを」、「当たらなければどうということはない」(最後の戦いで巨大化した際)など、シャアのセリフを引用している。

『ケロロ軍曹』で演じる西澤梅雄も(元々、この作品にはガンダムネタが多いためか)シャアのセリフを引用している。

『名探偵コナン』で担当する赤井秀一も、シャアのオマージュであり「オリジナル」の声が抜擢された形になっている(「赤井秀一」という名前も、赤い彗星のシャアと池田秀一を取って、赤井秀一となっている)。

OVA『新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA』で担当した名雲京志郎のセリフの端々に、シャアのセリフが出てくる(私もよくよく運のない男だ、など)。
『トロン』スペシャルコレクションレーザーディスクの監督スティーブン・リズバーガーによるオーディオ・コメンタリでも「私もよくよく運のない男だな」というセリフが残っている(DVDには収録されず)。

『シャドウハーツII』(2004年)では狼のブランカ役(特殊イベントのみ)を演じており、このイベントの内容も技もシャアにちなんだネタが仕込まれている。

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007年)では拳聖バット・リー役を演じている。
バット・リーに限らず拳聖は「カンフーアクションスターを動物にもじった名前で、そのスターの吹き替え俳優が声を当てる」という試みになっている。
「バット・リー」という名前は、池田が数多く吹き替えを担当しているジェット・リーことリー・リンチェイのパロディである。

2008年3月5日に旗揚げされたワールドビクトリーロードが主催する総合格闘技イベント『戦極-SENGOKU-』にて、煽りVのナレーション、および、選手の呼び込みを担当している。
選手の呼び込みの際、「これより、第○試合を行う!」、「吉田秀彦選手、出るぞ」、「瀧本誠選手 出る!!」といったシャア・アズナブルを模したコールが行われた。


【刑事コロンボでは「貴重」な声優の一人】
池田は、刑事コロンボの新シリーズに3回出演しているが、その役は、「犯人」、「被害者」、「刑事」の3役である。
犯人役は、第2話の「狂ったシナリオ」で、若い映画監督のアレックス・ブレイディ(フィッシャー・スティーブンス)であった。
被害者役は、第14話「大当たりの死」で、宝くじで大当たりを当てるも、そのことを打ち明けた叔父(リップ・トーン)に殺害されてしまうカメラマン、フレディ・ブラウア(ゲイリー・クルーガー)を吹き替えている。
刑事役は、第8話「かみさんよ、安らかに」で、コロンボ警部の部下、ブレイディ刑事(トム・イスベル)の吹き替えを担当した。

新シリーズ24作品のみの中でこの3役を担当したのは、池田以外では大塚芳忠だけである。

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