【基本情報】
稲田 徹(いなだ てつ、1972年7月1日 - )は、日本の男性声優、ナレーター。
青二プロダクション所属。
東京都八王子市出身。
身長184cm。体重81kg。血液型はA型。星座はかに座。
【特色】
筋肉隆々で体躯の大きなキャラクターを演じることが多い。そのため屈強なタフガイ、荒くれ者や豪快なキャラクターをよく演じるが、『∀ガンダム』のハリー・オードのように普段は冷静沈着だが、時に激情を露にするという特殊な役もある。また、獣人のキャラクターを演じることも多い。時にクールな二枚目役を演じることがある。
【スーパーロボット大戦シリーズ】
「スーパーロボット大戦シリーズ」の熱狂的なファンで、『スーパーロボット大戦α外伝』の収録で『∀ガンダム』のハリー・オードを演じた際、ファンであることを寺田プロデューサーが引くほどにアピールし、その縁でエルザム・V・ブランシュタイン(レーツェル・ファインシュメッカー)役をもらっている。緑川光によると、携帯の着信音は『Trombe!』(エルザムのテーマ曲)。なお、『∀ガンダム』で共演した曽我部和恭の代役も一部受け持っている。スパロボ公式ブログで相沢舞の記事にたまにメッセージを送ったりすることもある。また自身が担当したキャラクターが登場しない作品においても一般兵の役で出演することもある。
【スーパー戦隊シリーズ】
『特捜戦隊デカレンジャー』では戦隊シリーズで唯一レギュラーとしてデカマスター/ドギー・クルーガー(通称ボス)の声を演じた。今でもこのキャラクターを愛しており、携帯電話にはデカマスターとドギーのキーホルダーを付けている。その惚れ込みは尋常ではなく、「地獄の番犬(ドギーの異名)」「碧牙(読みは「ベガ」。ドギーの愛刀「ディーソード・ベガ」に因んでいる)」のロゴ入りの帽子を特注で作ったほどであり、声を役のイメージに合わせるため、録音前に車中で大声で歌い、わざとかすれた感じの声を作ったともコメントしている。他にも、デカマスターに初めて変身した回のアフレコの前日は、興奮のあまり眠れず、アフレコ当日は気合を入れすぎて喉を切って血を吐いたという逸話もある。また、最終回のアフレコではあまりの思い入れに号泣したという。海賊戦隊ゴーカイジャーにおいてドギーを再演する際はアフレコに参加するだけでなく芝居を確認するという目的でロケーションも見学しており、スタッフをしてその思い入れを「火傷しそうなくらい熱い」と称されている。
『デカレンジャー』以降、稲田は『BLEACH』の狛村左陣のように、ドギーを彷彿させる人狼役に起用されたことがいくつかある。また、後の戦隊シリーズの『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にゲスト出演した際に、稲田の演じる幻獣カプリコーン拳ドロウ(修行その41・42)がゲキレンジャーに向けて「まとめてデリートだ!」と言いつつデカレンジャーの決めポーズを取るという、同シリーズ内でのファンサービス的なパロディもある。
デカピンクを演じた菊地美香が声優として活動するようになったのは稲田からの誘いだったという。
『炎神戦隊ゴーオンジャー VS ゲキレンジャー』の公開記念で酒井一圭ら戦隊OB俳優による自主製作予告編が作られたが、稲田もナレーションで参加した上で、ドギー役としても顔出し出演し、上記の「地獄の番犬」帽子姿でデカマスターの変身ポーズを決める姿がYouTubeにアップされた。
特撮作品のメジャータイトルと言える4タイトル(「スーパー戦隊シリーズ」「仮面ライダーシリーズ」「ウルトラシリーズ」「メタルヒーローシリーズ」)全てに出演した数少ない声優の一人でもある(他には加藤精三などがこれに該当する)。
また、前述のデカマスター以外にも、『劇場版ウルトラマンコスモス』のウルトラマンコスモス、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』の仮面ライダー1号と、戦隊、ウルトラマン、仮面ライダーそれぞれのヒーロー役を演じている唯一の役者でもある。
【趣味・嗜好・特技】
愛車の名前は「アマンダ」(前述のハリー・オードの妻の名前)。
モヘヤでできたセーター(特にタートルネックでノースリーブのもの)に目がない。モヘヤのセーターを見ると人が変わる。味覚に関しては『ツバサ・クロニクル 由依&美香のぷり☆すて』にて甘党とコメントしていた。また、好きな食べ物は麦とろとも語っている。
特技は殺陣。ただし本当は基礎をかじった程度で、本人は「ハッタリです」と語る。
【番組・イベント出演時の様子】
よく甚平や雪駄を身に着けていて、イベントでもその姿で登場したことがある。
ラジオでゲストに来たりすると突っ込み役になりやすく(上記のモヘヤのセーターを見たとたんに「壊れた」、という例がある)、役もどちらかといえば突っ込み系が多い。場合によっては「空気が読めない」と評されることもある。
悪戯が好きで、入野自由にトウガラシを食べさせたり、隣に座っていた女性共演者の履いているスリッパを飛ばしたりする。また最近では誕生日プレゼントの際に貰った頭のマッサージ機を他人に(いきなり)付け、反応を楽んでいる姿も見受けられる。このマッサージの被害にはとりわけ牧野由依が遭う頻度が高く『ぷり☆すて RETURN』では毎回牧野が被害にあったときの「ぬぐぇ!」という声が聞かれた。また女性の二の腕が好きで、女性の共演者の腕を必ずと言っていいほど触らせてもらう。
【プロレスとの関わり】
リングアナになりたいと語っている。アントニオ猪木の物まねも得意(『電光超特急ヒカリアン』、『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』で、それを連想させる台詞がある)。PS2ゲーム『餓狼伝 Breakblow』においてアントニオ猪木をモデルとしたキャラクター・グレート巽を演じたこともある。