沖 佳苗(おき かなえ、1984年7月20日 - )は、日本の女優・声優。
2011年3月まで東映アカデミーに所属していた。
高知県出身。愛称は「沖ちゃん」など。
【特撮ファン】
幼少期からの大の特撮ファンであり、特にスーパー戦隊シリーズについて語ることが多い。2010年5月より、東映アカデミーのアニメ&ミュージックwebページにて、コラム「沖佳苗の熱愛! ヒーロー列伝」を搭載している他、同年7月からは特撮誌「宇宙船」でもコラムを掲載している。
【嗜好】
・最初に見た作品は劇場版『光戦隊マスクマン』であり、1番好きな作品は『地球戦隊ファイブマン』。他に『高速戦隊ターボレンジャー』や『五星戦隊ダイレンジャー』、『忍者戦隊カクレンジャー』なども好きな作品として挙げている。
・戦隊シリーズ以外でも、『重甲ビーファイター』をはじめとしたメタルヒーローシリーズの他、『美少女仮面ポワトリン』、ゴジラシリーズ・ガメラシリーズなど、多数の作品を好きと発言している。また『太陽戦隊サンバルカン』や『宇宙刑事ギャバン』など、シリーズを問わず、自身生誕前の作品についても話題に挙げることがある。一方で、仮面ライダーシリーズについては「丁度シリーズをやっていなかった」と発言するなど、あまり語ることはない(実際には、『マスクマン』や『ターボレンジャー』の同時期には、『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK RX』が放送されていた)。
・理想のヒーロー像は、かつて視聴した特撮作品から確立された、昔ながらの正統派(本人曰く「ヒーローヒーローした」)ヒーローである。近年のヒーロー作品で時折見られる、「変身中は敵が攻撃してこない」不文律を破る演出については、良く思わないことを匂わせている。
【他のエピソード】
・男兄弟はいないが、幼少期は近隣に男の子が多かった為、一緒に「戦隊ごっこ」などで遊んでいた。また小学校6年生頃まで本気で秘密組織の存在を信じ、いつか自分もスカウトされるものだと思っていた為、「山から木を切り出し手製の武器を作る」「走り込む」「川で泳ぐ」など、来るべき日に備えた体力作りを日々行っていた。
・『魔法戦隊マジレンジャー』第15話に端役で顔出し出演した際は非常に感激し、変身前の役者陣と会った際は「この方たちが戦隊を支えている」と感じたという。その後『仮面ライダー響鬼』第36話にも出演し、端役ながら2005年の戦隊・仮面ライダー作品へは双方に出演する結果となった。2008年には『仮面ライダーキバ』第2話にて、声優としての特撮出演も果たしている。2010年の『天装戦隊ゴセイジャー』では、第5話では俳優(アナウンサー役)、第28話では声優(敵怪人役)と、両方面でゲスト出演した。
・上記のようなゲスト出演はあるものの、2011年時点で、レギュラーでの特撮出演経験は無い。しかし、ラジオで沖の特撮好きを目の当たりにしたショッカーO野、『フレッシュプリキュア!』での共演者・中川亜紀子などに誘われるかたちで、特撮関係のイベントや打ち上げ、食事会等には何度か参加している。また中川からは、その顔出し主演作『ボイスラッガー』のソフトを借りたこともある。
・役者を志したきっかけとして、『地球戦隊ファイブマン』のヒロインの1人・星川レミ / ファイブイエローに憧れていたことを理由に挙げている。ジャパンアクションクラブにも憧れたが、「人並みしか運動神経がない」ことに加え、「生身をやりたい」という思いもあったことから役者のほうを目指した。
【プリキュアシリーズ】
・特撮ファンになった理由の1つに、「幼少当時のアニメ作品には、バトルヒロインの登場する作品が少なかった」ことを挙げており、「変身し戦うヒロイン」自体に憧れていたコメントをしている。この為、アニメである『フレッシュプリキュア!』で変身ヒロインを演じたことについても、特撮との媒体の違いに触れるより、「変身作品」として同一視する発言が多い。「戦う女の子という意味で夢が叶った」「20年以上も想い続けていた夢が叶った」等語っている他、自身が視聴していた頃の特撮出演者のことは「先輩ヒーロー」と称している。
・変身ヒロインを演じるにあたっては、自身のヒーロー像を演技に反映し、「ちびっ子たちにも(かつて自分が憧れていたような)格好良い姿を見て欲しい」との思いを込めていたという。作品終了の際には、「1年間『ヒーロー』を貫けたかなと思う」と感想を漏らした為、菊池こころから『ヒロイン』でないことを突っ込まれていた。
・沖の故郷である高知県ではプリキュアが放映されていないが、地元の友人から「プリキュア抜擢の知らせを聞いた」という報告がたくさん届き、プリキュアの知名度に驚いたという。
・共演した喜多村英梨からは、「ラブと本当にそっくりな人」と評されている。シリーズの先輩声優となる樹元オリエにも、担当キャラクターと似た部分が特に多いキャストとして挙げられていた。
・先代のプリキュアの一人となった沖であるが、次作『ハートキャッチプリキュア!』での主演声優が水樹奈々であることに対して、「格上過ぎて恐縮してしまう」と語った。
・声優デビュー作『ふたりはプリキュア Splash Star』以降は、主役に抜擢されるまでの作品にも全て複数回出演していた。主演作を含め、シリーズにおける出演は計4作品となる。